このガイドは360 WalkMix Creatorを使った3Dオーディオ制作を始めるためのものです。機器の設定に関する詳細はお使いのDAWの取扱説明書を参照して下さい。

 

ステップ1 - プラグインをオーディオトラックに追加する


360 WalkMix Creatorプラグインを既存のオーディオトラックに追加します。

もしオーディオトラックが存在しない場合は、先にトラックを追加してから360 WalkMix Creatorプラグインを挿してください。

360 WalkMix Creatorプラグインが起動します。

この段階で"はい(Yes,it is!)"を選択しないでください。このプラグインはマスターではないため、プラグイン画面を閉じたり動かしても問題ありません。後ほどステップ2にて"はい(Yes,it is!)"をクリックします。


ステップ2  - プラグインを出力またはマスタートラックに追加する


360 WalkMix Creator プラグインを出力/マスタートラックに追加する


DAWによって"出力(Output)", "ステレオ出力(Stereo Output)", "マスター(Master)”などと呼び方が異なります。

この段階ではプラグインをマスタートラックにのみ追加して下さい。ステップ4の後、その他のミックスしたいオーディオトラックにプラグインを追加することができます。

2つ目の360 WalkMix Creatorプラグインが起動します。

マスター、もしくは出力トラックにプラグインを追加する方法や、マスタートラックの作り方のさらに詳しい手順は、お使いのDAWの取扱説明書を参照して下さい。


ステップ3 - 360 WalkMix Creatorを有効にする


出力(Output)/マスター(Master)が作曲システム(DAW,デジタルオーディオワークステーション)内で選択されていることを確認し、”はい(Yes, it is!)"ボタンをクリックして下さい。

 

以上の手順にて、音声がオブジェクトとして3Dオーディオフォーマットにて表示されます。

 

ステップ4 - システム環境をセットアップする

  1. 360 WalkMix Creatorの設定を行うには、設定(Settings)ボタンを押して下さい。 
  2. デバイス(Device)ボタンを押して:
    1. プルダウンメニューを使い、以下を選択してください:出力タイプ(Output type), 出力デバイス(Output device)そして出力サンプルレート(Sample rate)を48000にし、出力バッファサイズ(Output buffer)を選択してください。
    2. 出力タイプ(Output type), 出力デバイス(Output device)について: 当プラグインは360 Reality Audioにレンダリングして再生します。レンダリングされた再生音はDAWで設定されたアウトプットを使用しないため、スピーカーで再生音をモニタリングするためには、プラグインの出力をスピーカーが接続されているDACシステムに接続する必要があります。楽曲を視聴するにはレンダリング出力はDACシステムに接続されている必要があります。
    3. お使いのシステムに合わせて、出力バッファサイズ(Output buffer)を512またはそれ以上を選択して下さい。1024等、512の倍数が推奨されています。オーディオが途切れてしまう場合は、バッファサイズを大きくしてください。
       

 

ステップ5 - スピーカーのセットアップとサラウンドシステムの設定

  1. スピーカータブを選択し、プルダウンメニューからご使用のスピーカーの設定が実際の配置に対応するように選択して下さい。
  2. それぞれの出力に表示されている数字は現在のスピーカー(サラウンドシステム)出力と対応しています。それぞれの出力に対するスピーカーを変更するには、出力をクリックするか、プルダウンメニューからスピーカーを選択して下さい:
  3. スピーカーの設定が重複している場合は出力が赤く表示されます。代わりに使用されていないスピーカーを選択して下さい。
  4. スピーカー出力の水平方向の位置、高さ、または半径範囲を変更するにはグラフィカルビュー上のスピーカーを選択、変更したいスピーカーの横にある数値を直接入力して変更することができます。
  5. 360 WalkMix Creatorは現在Architectに使用されている*.arb形式のカスタムファイルに対応しています。*.arb形式のカスタムファイルをお持ちでしたら、*.arbファイルを下記に保存して下さい。
  6. Windows をご使用の方; C:\ProgramData\Audio Futures\360 WalkMix Creator\SpeakerLayouts
  7. macOS をご使用の方; HDD\Library\Application Support\Audio Futures\360 WalkMix Creator\SpeakerLayouts
     

ステップ6 - 360 WalkMix Creatorをオンにする

  1. 当プラグインの画面右上にある'X'をクリックして設定メニューを閉じて下さい。
  2. 360 WalkMix Creatorをオンにするには、プラグイン画面の上部にある画面上の電源ボタンを押して下さ

新しいセッションからプラグインを付け加える際に、オーディオトラックの名前が引き継がれていない場合、もしくはオブジェクト動かせない場合は、このオン/オフを確認して下さい。

 

ステップ7 - ヘッドホンモニタリングを設定する(任意)

カスタムHRTFファイルをお持ちの場合

  1. ”設定"ボタンをクリックします。
  2. ”ヘッドホン(headphone)"ボタンをクリックします。
  3. 現在使用されているHRTF設定を選択します。
  4. 注意事項: カスタム設定をインポートするには"+"をクリックし、お使いの*.hki ファイルに進んでください。

ヘッドホンモニタリングを有効にするにはプラグイン内の下部にある"ヘッドホン"ボタンを押して下さい。

 

ステップ8 - ご使用においての重要事項

  • 制作中の全てのオーディオトラックに360RACSをインサートして下さい。全てのオーディオトラックに対してステップ1からの手順を繰り返して下さい。
  • 360 WalkMix Creatorプラグインの後段に別のプラグインを追加しないでください。
  • マスター/ステレオ出力の360 WalkMix Creatorプラグインの後段にエフェクトを追加することができますが、そのエフェクトは360 WalkMix Creatorのレンダリング結果に影響しません。
  • 設定画面において、出力タイプ"360 WalkMix Creator"はお使いのDAWのマスターオーディオ出力にオーディオデータを送るループバック用の仮想デバイスです。モニタリング環境に応じてCoreAudioやASIO出力を利用してください。
  • 出力(Output)/マスター(Master)トラックに設定されているアウトプット設定が、360 WalkMix Creatorをインサートしているトラックのアウトプット設定が同じであることを確認してください。
  • ひとつのトラックに複数の360 WalkMix Creatorプラグインを追加しないでください。